外壁塗装は塗料のよさだけでなく、塗装を行なう業者の質も重要です。ここでは、見積もり書の内容や保証内容から見る業者の見極め方について記述します。

外壁塗装の適正価格は「見積もり書」の中に隠されている

悩む男性

外壁塗装を依頼する場合、多くの人が悩むのが価格の問題。初めて塗装を依頼する人ですと、たとえ見積り書をとったとしても適正価格がわからないので、価格が妥当であるか見極められないものです。

外壁塗装の価格は塗料の費用だけでなく、業者の施工品質によっても変わります。複数の業者へ見積もり依頼をした場合、見積もり書の記述に注目しましょう。

見積もりに含まれる施工の要素

書類

下地補修

下地補修は、外壁に発生したひび割れや穴を補修する作業です。
ひび割れや穴がある状態では、塗装をしても十分な耐久性を得ることはできません。後々に雨漏りが発生したり、劣化によりひび割れが拡大したりすることもあるので、下地補修は大事な作業となります。

高圧洗浄

高圧洗浄は、外壁に付着したホコリや苔、ゴミを高圧洗浄機で洗い流す作業です。
どうせ塗装をしてしまうのだから、多少汚れていても問題ないのでは、と考える人もいるかもしれません。しかし、ホコリや苔で汚れた状態の壁は塗料が付きにくいという問題があります。

足場組立・解体

足場組立・解体の費用は、高所でも安定して作業ができる足場の設置と解体にかかった費用です。塗り残しや塗りムラもなく綺麗に外壁を塗るためには、家の周囲に足場を設置することが不可欠です。
また、足場は防塵シートを設置する目的でも設置します。高圧洗浄の水や塗料の飛沫を抑えるほか、作業の音を抑える効果があるので、ご近所さんへの配慮が行なえます。

人件費

見積もり書に塗装工賃と書かれた箇所は、塗装をした作業員の人件費のことを表しています。施工を行なった人数と、施工の日数によって人件費の額は大きくなります。
例として作業員の一日あたりの人件費が15,000円ならば、3人の作業員で外壁塗装を行なう場合、15,000×3で45,000円となります。もしも2日で塗装を完了したのなら、この45,000に2を掛けて90,000円の費用となるでしょう。

見積もりで抑えておくべき3つのポイント

①塗料のメーカーと使用量

塗料のグレードや販売するメーカーが違えば、同じシリコン塗料でも費用は大きく変わります。見積り書に「シリコン塗料」としか書かない業者もいるかもしれませんが、見積り書にこうした不明瞭な記述をする業者は注意が必要です。
また、塗装に使用する塗料の缶数にも気をつけましょう。塗料メーカーは、塗料ごとに塗る量の目安となる「基準塗布量」を定めています。基準塗布量とは1㎡あたりに必要な塗装の量を表した目安です。この基準塗布量に対し、使われている缶の数が少ない場合、塗料の性能は十分に発揮できません。施工不良を避けるためにも、塗料ごとの基準塗布量はチェックしましょう。

②塗装面積の範囲

塗装面積は、外壁に塗装をする範囲のことを指していいます。
塗装面積が坪数で表記されていた場合は注意しましょう。坪数は家の床面積に関わる単位なので、外壁塗装の面積とはあまり関係ない表記といえます。塗装面積は前述した基準塗布量を守るために必要な数値です。しっかりと塗装面積を算出していない業者は、基準塗布量もきちんと守らない業者といえるでしょう。

③「一式」に含まれるもの

詳しい工事の記述がなく、見積もり書に「~工事一式」という記述が見られた場合は要注意です。詳しい工事内容がわからなければ、適正な外壁塗装工事がなされるか、といったことが判断できないのです。
「一式」の中に、外壁塗装に必要な工程が含まれていない場合や、塗装には不必要な工程が勝手に組み込まれている可能性もあります。施工前にどのような工事を行なうのか、きちんと確認しましょう。

アフターフォローの確認は必須!保証に関する基礎知識

印鑑

外壁塗装を依頼する時は、見積もり書の内容だけではなく、契約内容の確認も大事。塗装後に塗膜の剥がれやひび割れなどの不具合が現れた時、保証が全くない場合ですと高額な再塗装をするはめになります。

保証サービスの確認では、どのような点がポイントとなるのでしょうか。

保証サービスで確認すべきポイント

種類の確認

外壁塗装の保証には、自社保証と団体・組合保証の2つの種類があります。
自社保証は、外壁塗装を行なった業者が行なう保証です。内容に関してはピンきりであり、定期的に外壁の様子を調べて補修を行なう優良な業者はいますが、一方では、保証期間が長いだけで大した保証を行なわない悪質な業者も存在するので注意が必要です。
団体・組合保証は、外壁塗装を依頼した業者が加盟する団体や組合が保証をしてくれる制度です。外壁塗装を行なった業者が倒産した場合にも、団体や組合が保証を行なってくれる場合があります。
契約の際は、保証をしてくれるところはどこかをきちんと確認しましょう。

対象となる部分・状態

外壁塗装の保証で確認しておきたいのが、保証の対象となる部分や状態です。
外壁部分だけではなく、木部や鉄部も対象となっているか、業者へ確認する必要があります。外壁部の塗装は滅多なことでは剥がれないため、塗装が剥がれやすい木部や鉄部が対象となっているかが重要です。
また、塗装がどのような状態になった場合に保証するか、といったことも確認しましょう。塗装後のひび割れや膨れ、塗膜の剥離に関する状態をきちんと保証するか調べる必要があります。さらには苔や藻、色あせや雨漏りなどのトラブルも保証対象かどうかも重要です。

自社保証の保証期間

自社保証の場合、保証を行なう期間は業者ごとに異なります。塗装をした部分ごとに保証期間が異なっている場合や、業者がサービスとして独自に30年近い長期保証を行なう場合もあります。
しかし、あまりにも長すぎる保証期間を提示する業者の中には、数年でわざと倒産する悪徳業者もいるので、期間が長ければ長いほどよいというわけではありません。